「遊び」から始まるテクノロジー

 

かつて20年前現在のヴィデオゲームのイノベーターであるノーラン・ブッシュネルがAtari社から 「PON」といわれるゲームを作り出したとき、世界にはヴィデオゲームが流れるマーケットが無く 苦労をしたといいます。現在では素晴らしいポリゴンを用いて3次元でサッカーや格闘技のゲームを 楽しむことができます。また現在ではPraja社はリアルタイムで3次元CGを用いたアメリカン・ フットボールの試合中継がネットワークごしでおこなわれています。バイオメカニクスや解剖学/運動学の知識はVRMLなどによって人体をモデリングする場面に応用されるようになっています。 (スポーツ情報学などの分野が出てきていますが、つまり体育学の成果が幅の広い領域へと還元 されているのです。)現在必要な事は様々な立場のメディアの専門家とプレイヤー、それに従事 する人々が「遊び」や「余暇」という概念について議論をしお互いに深めあうことなのかもしれ ません。ダンスに関してはテクノロジーの発達やゲーム産業・映画産業の要請もありこのような場がすでに誕生しています。このことはこれから行われていって欲しい対話の必要性の先駆けともいえるのではないかと思います。

一昔前は小学生の憧れはプロのスポーツ選手でした。しかし現在では小学生の憧れは ゲームクリエイターであるといいます。この事は2つの職業がともに「遊び」の現場に 従事する身でありながら大きな世相の変化を表していると思います。

 

ここでは、現在研究が為されているダンスに関係する情報技術分野について紹介を行っていきたいと思います。