つくろうと思ったきっかけ
私は自分でネットワークでダンスのMLを探していました。しかしいくらYahooやGOOといったサーチエンジンで探しても見つかりません。そこで、自分でつくろうと思いました。もしかしたら日本初の試みかもしれません。OpenなMLを運営するのははじめてです。みんなと楽しんでコミュニュティを育んでいければと思っています。 また海外のダンスのメイリングリストで、パフォーマーや批評家以外にもエンジニア(主にソフト関係)、いろいろな見るのが好きな人等いろいろな立場の人がディスカッションをしているのをみて、こういうことが出来たらいいなと思ったのもつくった1つのきっかけです。
また様々な立場でダンスを学んでいる人々が自分の問題に関する人や情報に出会えるサイトがあればと思ったことも大きなきっかけの1つです。例えばバレエを勉強している学生が自分ではわからないからだの仕組みやトレーニング法があったとします。これまでは自分や自分の周りにしかネットワークはありませんでした。しかしお互いに善意を持ってつながりあうことが出来ればその学生が次のステップに踏み出せるような出会いを生み出すことができるはずです。また本当にトップレヴェルのダンサーを目指している人にとって日本の中学校以上の高等教育機関が意味をなさないという現状はダンサーにとっても教育機関にとっても悲しい現状です。(ご存じの通りモーリス・ベジャール舞踊団の小林十三さんは中学を出たあと外国へ渡りましたし、多くの日本人ダンサーは高校を卒業した後に外国に渡っています。) 現在大学は飛び級制度の導入や大学間の単位交換制度が生まれ大きく姿を変えようとしています。またG8では先進国の間でネット上に大学をつくろうという話も出てきています。技術的にはニューヨークやロンドンのスタジオからリアルタイムでレッスンを中継することは可能な現在ダンスにおける学習環境も完全に変化をしようとしています。そういった変化の1つの要因を生み出すことが出来ればなによりだと考えています。
ニューヨークの前衛芸術家の集団に"The Association for Contemporary Performance Arts"(現代上演芸術のための団体)という集団がありました。この集団は音楽家のジョン・ケージ、マース・カニングハムのみならず社会学者のマーシャル・マクルーハン、建築家/計画家のリチャード・バックミンスター・フラー(舞踊振付家としての彼もいるようですが。)、哲学者のノーマン・ブラウンなどその時代の多ジャンルの人間を集めていた集団でした。オンライン上で様々な人が集まることができたらと思ったきっかけの1つです。